美しいもの
わたしは、ここ数年間思っていたんですが、
人間が作り出した一番美しいものはモスクの天井モザイクなんではなかろうか、と
これと同じようなものを、音楽プレイヤーのヴィジュアリゼーション・ソフトで簡単に見ることができることに今更ながらに気がつきまして、
この数ヶ月間ずっと思い出せなかったんですが、
10年ほど前に、ウィンドウズを使い始めて、その時に、音楽に合わせて模様を描く技術があることを知りまして、
当時、娯楽が少なかったものですから、夜な夜なあれ見て楽しんでいたんですよ。
パフュームにハマるようになってから、音と動きがどのようにハモるのかについて深く考えるようになったんですが、
ここしばらくyoutubeで音楽聴くばっかりだったもんで、あの手のソフト使っていなかったんですが、
久方ぶりに試してみますと、
無料ソフト使っている分には、
10年前とあんまりこの方面の技術は進歩が無い。
そんで、Gフォースという有料ソフトのお試し期間を使ってみると、
(たぶん、このソフト10年前よりもかなり進歩している)
パフューム聞きながら、Gフォースにお絵かきさせてみたんですが、
『ポリリズム』に、かなり上手く反応するソフトでした。
音楽に対応する画像を自動的に作成する理論については、ネット上にも理論が公開されていたりもするんですが、
なるほどと思うところもあれば、
まどろっこしいぜよ、とおもうところもあります。
ただ、なんというか、ある種の綺麗な音楽は、ある種の理論によるとモスクの天井モザイクのようになりやすいものです。
三つの起伏が出来て、それが波打つ。
パフュームの振り付けと音の関係は、客観的な理屈が存在するらしいことがこのことからも分かる。
わたしが東京ドームのDVDが好きな理由は、
観客がパフュームと一体になって一つの模様を構成している点ですが、
このような、音楽の視覚化ソフトを使ってみると、
私たちのようなファンの存在というのは、
パフュームの示す美の一端を担っていると感じさせてくれますし、
東京ドームの客席を見ているだけで、何か感動できるというのは、実はこういう理屈によるものだったんだなと、思う次第。