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『spending all my time』  これ、マズいでしょ

前に、perfumeの踊りだけをCG化しても、魅力がごっそり抜け落ちてるような気がする、と書いたことがありまして、

その抜け落ちた部分というのは、女の子の表情だったり、生身の人間としてのキャラの部分だったりするのだろう、と思ったんです。


ワイヤーフレームが踊っているくらいだったら、完全に抽象化した模様や色彩で女の子たちを表現したほうが、わたしにはしっくりする、位のこと書いてるんですが、

赤い服着て幕張でひらひら踊っていたのも、わたしには得るところの少ないものに見えたんですが、

『spending all my time』って、何が気に入らないのかというと、

まず第一に、これから世界で売り出すはずだったのに、何であんたたち、そんなに暗い顔してるの?ってところです。


perfumeって、こうじゃなくてはならんのですよ。

詞の状況設定が暗黒未来でも、それ演じている女の子はげらげら笑っているみたいなところが魅力だし、救済なんですわね。

あーちゃんから笑顔とったら、何が残るよね。

これから世界で売ろうって時に、一番の魅力捨てて、仏頂面のPV作ってどうするよね、という感じ。


あほか、お前らは?と思って、すごくわたしは鬱になったんですが、

よくよく考えると、このPV楽しめないのは、わたしだけじゃなくて、関係者の主要メンバーみんなそうなんじゃないか、と。


まず、このPVみて、振り付け師のひと、何思っていたんだろう?と。
perfumeの魅力の3割くらい、そしてperfumeの独創性の6割くらいは彼女に依拠していたはずなのに、
このPVでは、ほぼまったく仕事してないですよね。

なんでこんなことしたんだろ、これから世界に打って出ようって時に、何でこんなことするんだろう、と。

振り付け師的には、絶対もっとがんがんやりたかったはずだし、女の子三人もそういうのりでやりたかったはずと思います。


あと、気に入らんのは、あのイントロ。すごいチープな音で、PVではドアをノックする映像に変換されてましたが、

あれ聞いたときの、わたしの感想は、「そんなノックじゃ、わたしの心には何も響かんわい」

実際、PVでも、あのノックに対してドアは開かれることはありません。



中田ヤスタカへの曲の発注の段階で、相当にやる気そぐようなことでもあったんじゃないでしょうか?
そんで、歌詞一行だけみたいな曲が出てきた。

そして曲のやる気のなさに対応するような、もとい、やる気のなさを敏感に感じ取り、そのやる気のなさを増幅するかのようなPVと振り付けが出来上がる。

だって、ドアノックしてるのに、誰も開けてくれないって、変でしょ。


春先にperfumeが世界進出するってニュース聞いたときに、
「こりゃすんなりと世界で成功するぜ」と思ったんですが、

それが半年たっても、欧米でのライブの日程もきまらず、シンガポールとか台湾とか以前西城秀樹がすでにライブやってるような地域での公演日程しかきまっていない。
韓国でのライブなんて、政治情勢から見ると取り消しになっても不思議ない。

それに、それらのアジアの国って、ライブに行かなくても日本へ注目度高いですから、ほっといてもそれなりに商売できるはずなんですよ。


ほんと、『spring of life』聞いたときには、それこそ、小幡績氏の言うように、パリとかベルリンですんなりコンサート開けるような気がしてたんですが、

今年なんちゃってアジアツアーでお茶濁して、その露払いの曲がこれでしょ。

世界へのドアたたいてるのに、向こうが鍵かけたまんまって言うもどかしさがperfume側にはあるんじゃないでしょうか?



互いに空気読みあいながらひとつのものを作り上げていくという組織では、
ネガティブな方向に傾くと、とことんネガティブに傾斜してしまうのだろうか、と思った次第。



のっちは美人さんだから澄ました顔でもいいけど、
とりあえず、あーちゃんには笑ってほしいぞね。無表情のあーちゃんは見てて何も魅力感じない、というか、みてるのがつらい。




あともうひとつ、
perfumeって、詞を三人の女の子に適宜に振り分けることで、詞の表現力を強めていたわけですが、

つまり、どう言うことかというと、
おんなじ言葉を言っても、言う人によって説得力が違うわけですよね、

そんで、その詞の箇所に対して一番説得力が強いキャラの声を前面に立てることでperfumeの表現は強化されていたんですけど、

詞を一行にしてしまったことで、その技法が使えなくなってしまい、
さらに言うと、英語のセンテンスなので、(おそらく女の子たちは英語の発音練習積んでいるんだとは思うんですが)

この曲、誰の声で歌われているのかわかんないんですよ。


思うに、わたしが思うに、
中田ヤスタカ、この曲に関しては、本気にやる気ないだろうな、と。
彼をして、そこまで腐らせることが何かあったんだろうな、とわたしは思う次第です。




やっぱ、外資系ってだめなんだろうな。
というか、日本人のメンタリティを読みきれない外資かぶれの人間って、それも日本人でありながら、ってのが、だめなんだろうな、と。