秋の夜長はパフューム 『fake it』

涼しくなったら、いきなりブログに文章書きまくりなんですが、

つい今しがた気づいたことがありまして、

この歌の詞、spending all my timeと真逆のもので、

「あんたのためだけになんて生きられない」ってもんなんですが、

振り付けチェックしてみると、いろいろ面白いんですよ。


私、振り付け師のMIKIKO氏のことを、単に「振り付け師」と突き放した書きかたしてますが、

ひらがなばかり打っているときに、ローマ字で打つのめんどいんですよ。そして、それ以上に、そういう変な芸名自分につける人だから、あんまり人から名前呼ばれるの好きじゃないんだろうな、位に思ってます。

それはいいとして、
このfake itの振り付け、
実のところ、ものすごく単調で、perfumeらしくないんですわね。


では、だったら、WOWOWでこの動画見たときに、わたしに拒否反応が起こったかというと、
別に此れはアリだろうって感じでした。

どう言うことかと申しますと、

fake itって、いわゆるパフュームのヒット曲とは違うんですわ。

これライブではPTAの次の曲で、

PTAは観客にお遊戯させて羞恥心なくさせて、次の曲一緒に踊るための仕込みなんだろうとわたしは見ているんですが、

fake itの振り付けは、みんなで踊るため振り付けに必要以上に観客の注目が集まらないように不の方向への努力がなされているというもの。


以前だったら、「ぱっぱっぱっぱっぱっぱっパフューム」ってやってたのですが、
さすがにあれだとこどもっぽすぎるだろうってのと、
外国に出て行くんだったら、会場をディスコ状態にする機能に特化した曲と振り付けが絶対必要という思惑あるんでしょう。


普通のポップミュージックのダンサーがやってても違和感ない、あんまりパフューム的でない振り付け。



そんでもよくよく見てみると、


「あなたしか要らないのよ的な」

セラミックガールやコンピューターシティで見られた、ロボット風の走る姿のゼスチャー



さらには、これ。

「あなたのために生きるわ的な」
spending all my life とほとんど同じ歌詞のところで、

扉を開くゼスチャー。『spice』のなかでも使われた振り付け。


新曲のPVではひたすら扉が開かなかったのに、ね。



これ発見したとき、少しばかり感動した。

海外に出て行くには、「ぱっぱっぱっぱっぱっぱっパフューム」を捨ててfake itに切り替える必要があったみたいに、
spending all my lifeも必要なんでしょう。
というか、中田氏的には、そうなんでしょう。

spending all my lifeが嫌いだというよりかは、何であんな曲とPV作ったのかわからない。パフュームの魅力捨てるつもりか?という危惧なんですわ。

それゆえ、spending all my lifeには、ちゃんと理由があり、何がしかの存在価値があるんだろうと思えると、割に安心して聞けるようになる。

そんでも、そんなにお気に入りの曲にはなりませんけど。




spending all my lifeが扉が開かないことを延々と映し出しているのに対し、
spiceは扉を開いて向こう側について描写される。

この二曲も対になってんでしょう。

「耳を澄ませば、瞳を凝らせば…」に関しては、
見ざる聞かざる言わざる の振り付けの対になっているんでしょう。