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baby metal なんですが、振り付けの人、どう思っているんでしょうねぇ。
まだ、あんまり動画がそろっていないので、判断つきかねるんですが、
perfumeに似ないように禁欲的に努めてる感があるようです。
perfumeで散々やっている、手話的な振り付けってほぼ封印されているようですけれども、
このセンターの女の子の動きが、のっちさんと似てる。
同じ振り付け師から指導受けると、動き似てくるんでしょうか。
動きというよりも、動いている時の視線の動きがにてるのかな、などと思ったりしました。
perfumeの振り付けによく出てくる走っているときのポーズなんですが、
このポーズが走ることを示すだけでなく、
このエイトマンの画像、つまり「未来のロボットがありえない速度で走っている」というセンテンスを
- ロボット、
- ありえない速度、
- 走る、
と分解して、perfumeの振り付けでは複数の意味で使用されています。
ももクロ。
2分30秒のところ。
「ハラハラする瞬間や、ハラハラ散る花びらが」
文字で書くと、最初のハラハラとあとのハラハラって同じなんですけど、
心がハラハラするってのは、形態模写じゃなくて記号的な言葉の使い方でしょ。
それに対して、ハラハラ散る花びらの方は、形態模写なんです。
ももクロの振り付けは、この二つ、分けてるんですよ。
つまり、言語的な振り付けではないということ。
1分35秒 恋するほどハラハラする の振り付け
perfume 的には
「ハラハラする瞬間や、ハラハラ散る花びらが」の二つのハラハラの振り付けの区別って無いんですよ。
それがユーモアになってるってのはあるし、
非常に言語的だといえる部分であります。
言語の特徴というのは、形態模写とか見てくれが似ているというのを超えて、
この手の、成り行き上そうなってしまった記号的使用法をされるという点ですが、
手話にしろ、ゼスチャーにしろ、
言語ほど記号の差異の分別に秀でていないもんでして、
単語の数というのが圧倒的に不足がちです。
perfumeの振り付けを手話と同じ観点から見たとしたら、総単語数100あるんでしょうか?
もっとも、中田さんの詞自体語彙少ないですから、あまり支障が無いのかもしれません。
perfumeは、もしかして、振り付け上の「単語」が出尽くしてしまい、
新しい要素は組み合わせの新規さや不協和音的なものにしかないのではないか、とわたしは思っております。
や〜、だからさ、振り付け師の方が他のアイドルグループに振り付け提供するとなると、
perfumeとは異なる言語作るくらいの意気込みでやらなきゃ、perfumeと同じになってしまうだろうし、
baby metalのために新しい語彙作り出すくらいだったら、それperfumeにくれてやってください。とか思うんですけど、
いまのところ、そうはなっていないようで、
baby metalは、普通のアイドルの振り付けで止まっているようです。
ただ、メタルはね、レッドゼッペリンとかブラックサバスの時代から黒魔術とかのイメージがあって、
中学生・小学生がやるには、よろしくないであろう、
それも自発的にやってるんじゃなくて、大人に無理強いされてるんだったら、ダメだろう、という気がします。
私、『ベルセルク』のファルネーゼ様が異教徒を火あぶりにしているところを思いながらマスターベーションしてる場面がすきなんですが、
(このフィギア、のっちさんと似てるぞ)
キリスト教って禁欲的なもんですから、キリスト教徒って悶々としながら異教徒を不道徳だとうらやましそうに眺めていていた、というのが西洋史でして、
「異教徒」という単語自体がものすごくわいせつな響きを持っているのですが、
メタルって、もろそういう世界でしょ。
セックスしたいから乱交したいから、キリスト教を捨てて悪魔崇拝の集会に参加した、的な。
だから、そういうもん子供にやらせちゃダメでしょ、とか思うんですけどね。