私流のPerfumeの見方

20年位前、荒俣宏氏が『ようこそ先輩』で、自分流学問のやり方というのを紹介していたのですが、

  1. とにかく集める
  2. 並べ替えてみる
  3. そうすると何かがわかる


小学生相手に著名人が語る番組でしたんで、このように簡単な言い方だったのですが、

わたくし、今になって思えば、
これって、
その通りだよな、と。


システム手帳というものがありまして、今は100均ショップにさえ売っているものなんですが、
25年前は、あれが3万円とかしたらしいです。

スーパー手帳の仕事術

スーパー手帳の仕事術

要は、ルーズリーフノートの手帳サイズに過ぎないのですが、

これが25年前にすごい話題を呼び、
システム手帳への偏愛を語るだけで、本一冊出版されるというようなこともあったのですね。

今現在からみると、なんだそりゃ、と思わされるのですが、


よくよく考えてみますと、
荒俣宏流の学問のやり方とおんなじで、

  1. とにかく情報を紙に書く、もしくは、紙で集める
  2. それから、ゆるゆると配列を変えて分類し、
  3. 有益なアイデアに煮詰めていく

ということに効果があるのでしょう。


普通の人は、情報を集めることとそれを処理することを同時にやろうとするから、頭がフリーズする、
もしくは、
即座に処理できる能力に合わせて取り込む情報量を制限してしまうものらしく、

この二つの段階を完全に切り離してしまうことで、

大量の情報を仕入れ、
それらを有効に処理できるという

非常に素晴らしい結果が手に入るらしいです。

ここで私が言っていることが、おそらく妥当だというのは、
このシステム手帳が依然バカ売れしたという事実、そして、発想術の類が多かれ少なかれ似たようなことを言っている事実が支持しているように思われます。

  1. とにかくサンプルを集める、
  2. それらの配列をいろいろ試してみる
  3. 法則を発見する

これって、言語学者がフィールドワークで言葉を調査していくやり方でして、

ニューギニア紀行―19世紀ロシア人類学者の記録

ニューギニア紀行―19世紀ロシア人類学者の記録

この人、ニューギニアに行って最初の一年は、いいと悪いくらいしか理解できなかったそうで、
しかし、
その後は乾いた砂漠が水を吸うように言葉を覚えていきます。

最初の一年は上述の段階1と2でとどまっていたのが、二年目からは段階3に到達し言語の規則を理解したということなのでしょう。




私の場合も、Perfumeについてはいろいろとサンプルを仕込んで、その仮説をいろいろ試してみたりしてるわけです。