「ストレイト、まっすぐだね」 シンがポール公演のDVDは楽しい
Perfumeって三人の個性がそれぞれ違っていて、それのブレンド具合が絶妙なんですが、
その異なる個性を絵具みたいに利用して、
この曲の味付けはどうのこうのということをやっているらしいPerfumeですが、
このDVDの収容人数くらいのステージの広さだと、
「この曲って誰メイン?」みたいなことが露骨にわかります。
ドームとか広すぎる会場だとポジションチェンジが無理だったりしますし、
またテレビで一曲だけ歌う場合だと、
三人ともにそれぞれのファンがいるわけで、それぞれのファンに対して悦びを均等に与えるべく、
立ち位置が入れ替わったりするもんです。
シンガポール公演のDVDなんですが、この曲、よくよく見ると ほとんどかしゆかがセンターに立ちっぱなし。
『レーザー・ビーム』ってかしゆかの持ち歌だったんですね。
そうすると、「ストレイト、まっすぐだね」ってかしゆかの髪型のこと言ってるようにしか思えなくなってくる。
このポーズがこの曲の肝だと思うんですが、この昭和臭漂うOHモーレツ風なポーズ、かしゆかの脚線美あってこそですわ。
しかもこのポーズを決めるとき、かしゆかの体を倒す角度が三人の中で一番深い。
大抵の曲では、適当にキャプチャーすると、のっちのポーズが一番腰が入っていて角度が深いんですが、
「レーザー・ビーム」はお前が引っ張れ!
たぶん、稽古の時からかしゆかはそんな風に言われているんではなかろふか、と。
あ〜ちゃんとのっちのダンス能力はかなり開きがあるということは、映画館で見たときにも感じられたのですが、
DVDでみてみると、のっちさんとかしゆかのスタイルってかなり違うというか、のっちの体型がおばさん臭くなってきているのに、かしゆかってアニメキャラのフィギアかってくらいに粗がない。
アニメキャラのフィギアだったらいいのか?という疑問はおいとくとして、
レーザービームの振り付けって、そういうかしゆかの体の線を活かしたものであり、
そういう踊りやっている分には、かしゆかってのっちよりもダンス上手いのかな?とおもわされなくもない。
のっちのダンスは動きが細かくて、ミリ単位のこだわりみたいなのがありそうですが、
かしゆかのダンスは、すらっとした無駄のない端正なものとでも表現したらいいのでせうか。