徳間書店と言えば、…

このブログを読まれる方に、このように問えば、

無論、

Perfumeの所属していた徳間ジャパンの業務提携先であり元々の親会社という答えが返ることでしょう。


わたしの場合は、子供のころ、小学館講談社の子供雑誌を買ってもらえず、なぜか徳間書店の『テレビランド』を毎月読んでいたのですが、

そのせいで、『ガメラ』シリーズに妙に興味のある変な子供でした。そして、当時ガメラは誰からも忘れられた存在で、ウルトラマンとかゴジラを特集することのできない徳間書店が、仕方なしに引っ張り出してきたというのが事情なのでしょう。


ゴジラ東宝と比べて経営の苦しかった大映の作品だけに、迫力のある場面があまりなかったのでしょう、
スチル画は手書きされた部分の多い、映画の中には無いシーンでして、
それゆえに、かなりやり過ぎでおどろおどろしいタッチでした。
そして、そのおどろおどろしさが、『ガメラ』の魅力だったりします


のちになって ガメラがリメイクされて、出来がいいことで、かなり評判になりました。
以前の制作会社だった大映はとっくに潰れ、徳間書店の子会社として細々と活動を続けていた時期です。

今になって思えば、似てるんですよね、以下の作品たちと。

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』1999年

怪獣を自分の子どものようにいとおしみ育てる女の子。
怪獣は、かなりグロい。

天使の卵


Ghost in the Shell』の押井守監督作品。徳間書店より発売されたOVA
こちらも、怪獣めいたグロい卵を孵化させようとする少女の物語。


また、

怪獣の触手が伸びてきて少女を光に包み込んでしまうシーンは、

風の谷のナウシカ


この作品、もともとは徳間書店の『アニメージュ』に連載されていたものです。



2001年に徳間書店の経営難から、徳間ジャパンが切り離されますけれども、業務提携ならびに徳間の名前を残すことは継続しており、

人的交流などからも、徳間ジャパンには、脈々と徳間文化が生きているのではないか、
具体的には、
行き詰まってしまった未来の村社会への愛好とか、たまごをはらむ少女の物語とかへの嗜好とか、
そういうものがあるのではないか、
そして、そういうものが、なかた氏の作詞世界に影響を与えてきたのではないか、と私は勘ぐる次第です。

だって、どう見ても、なかた氏、本読んでなさそうなんで、誰かが彼に入れ知恵してると私は勘ぐってきたのですが、


彼の作品群にある『ナウシカ』的なイメージも、単に彼自身がナウシカ好きというだけではなくて、徳間文化なのかもしれないな、と思ってみたりもしました。