ペン立て って

ペン立てって、なくてもいいんですよね。

もしかすると私の家族内文化なのかもしれませんが、
家のいたるところにペン立てがあり、そこにインクの出ないポールペンやら芯の折れた鉛筆やら、歯の欠けた小刀などが突っ込んであります。

私自身は、そういう整理整頓のできない人間に我慢がならず、定期的にペン立てを整理するのですが、

ある時気が付きました。

ペン立てって、ペン先をインクにつけて書いていた時代には、机を汚さないために必要だったのかもしれません。
また中国では、筆を墨につけましたので、やはり机を汚さないためにも筆立てが必要だったのでしょう。

今って、鉛筆かポールペン、いや、PCあればそれらすら必要ありません。


私自身は、必要最低限の文房具、キャップを付けた鉛筆三本、小型の鉛筆削り、消しゴム、黒のボールペン、黒のマジックペン、カッター、はさみ、セロファンテープなどを百円ショップで買ったA5サイズくらいの小型バッグに入れて、いつでも持ち運べるようにしています。



ほんと、もしかするペン立てが当たり前ってのは私の家の狭い文化だったのかもしれません。ペンたてが至る所にある家は勉学と文化への意識が高い、との痛々しい錯覚だったのかもしれません。
でも、ペン立てって、
少なくとも自分の個室に関する限りは、
全く必要なかったんですね。

なんか今まで騙されていたような気がして、少しばかり鬱になりました。