ムーランルージュ

自分の中では定説化しているのに、世間の他の人はそんなことまったく思っていなかった、
そういうズレって、時々あります。

わたし、椎名林檎を十五年前に聞いたとき、エディット・ピアフがパンクしているというコンセプトだと感じ、
それってきわめて当たり前の感じ方で世の中でも定説なんだとずっと思いこんできたのですが、

ネットで漁っても、そういう意見に出くわしたことがありません。

実はどうなのだろう?ということが気になるのですが、


五十五年前にエド・サリヴァンショーに出たピアフ。
どういう人が、この動画に低評価クリックするのか気になるのですが、
歌う前に、英語で歌詞の翻訳をしてくれるのですが、その英語が気に入らないフランス人が低評価下したのでしょうか?


十五年前の椎名林檎
確かに売れるわな、これは。
歌っているときの演技センスもピアフに近いものがあります。

そういえば、当時 陰の椎名林檎に対し、陽の宇多田ヒカル。それぞれ21世紀の中島みゆき松任由美などと言われましたが、

ほんとは、明るいのは椎名林檎で暗いのは宇多田ヒカルでした。そして、当時はなかなかその事実ってわからなかったものなんですけど、
でも、家庭環境とかデビュー前にやってたこととか調べれば、陽の椎名林檎に陰の宇多田ヒカルってことはわかったはずなんですよね。

宇多田のファーストラブ聞いたら、そんな明るい人の歌じゃないだろってすぐにわかりそうな気もするのですが。



椎名林檎が、CD売れない時代だからキャバレー経営して稼ぎたいって冗談めかして言ってましたが、

ほんとに作ってくれないだろうか?
ご本人以外に、石川さゆりとか松浦亜弥もショウに出てくるんだろうか?

どういう営業形態になるのだろう?料金いくらぐらいだろうか?五万以下なら俺でも行くぞ、とかいろいろ楽しい妄想していたのですが、

参考資料として、
世界で一番有名なキャバレーのムーランルージュ
映画に何度もなってますし、ロートレックのポスターとしても有名な歴史的な場所。

ベビメタの衣装って露骨にここからきてるんですが、
パフュームにしたところで、あのミニスカートって元をたどればここに行き着くわけでして、

それにしてもカンカンって、女の人の生足見せるだけの見世物で、その単純な仕掛けにあぜんとさせられます。


ジャポニズムシノワズリと東洋趣味が大流行した歴史を持つフランスですから、いまだこの手のショーにそういう要素が取り入れられていて、
まあ、確かにジャパンエキスポとかが客を集めることのできる土壌みたいなもんがあるのだなと思いました。

ベビメタもフランス公演が一番客が盛り上がったって言ってましたし。
そんでも、ロンドンで公演すると、情報が英語で発信されるので世界への宣伝効果でかいです。


ちなみに料金の方はというと、ディーナーセットで三万円ほど。ドリンクだけなら一万五千円。
食事の内容はというと、フランス革命で失職した料理人が設立した名門レストランが供するものだそうで、
行きたくなってきました。
座席数840に対し、従業員数が350名。さすがです。
おもてなし、ってこういうことだよな、と。

無茶苦茶観光客多そうですから、繁盛してるんだとは思うんですが、
経営者はどのくらい儲かるんでしょう?
三万円払っても、諸経費抜いたらいくらも残んないような気がするのですが、

椎名林檎がキャバレー経営したら、どのくらい儲かるんでしょうか?


ちなみに似たようなビジネスとしてディナーショーがあげられるでしょうか。
さっそくネットで調べてみますと、
石川さゆりが石川県能登半島の温泉旅館の加賀屋の別館でディナーショウを開くのですが、
その料金が3万円。
ちょうどムーランルージュのディナーコースの値段になりまs。

ちなみに、加賀屋は、日本で一番サービスの良い宿泊施設と言われており、

大阪松竹歌劇団が解散した後、その人材を引き受けて自前の専属歌劇団を有することとなりました。

雪月花歌劇団


石川さゆりのディナーショー3万ですけど、さすがに夜は加賀屋に宿泊するでしょう。そうすると、おひとり様五万円となり、それプラス東京とか大阪からの旅費に金沢での観光費用も合わせると、
お二人様の費用20万とかじゃないですか。

さっき五万円以下なら俺も行きたいって書いたのですが、加賀屋のディナーショーに関しては私には敷居が高すぎました。


それでも、日本がこのまま円安に突入して景気が停滞したままだと、パリのムーランルージュみたいに外人の観光客で埋まるようになるんでしょうか?