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パフューム・フォロワー  Cupitron等

ユニコーンパレード

ユニコーンパレード

これ、わたしには面白かったんです。
何がどう面白かったのかというと、パフュームの本質って何なんだろう?ということをいろいろと考えさせてくれるからなんですが、

もうすぐ2014年が終わります。
パフュームがブレイクした2007年から7年半経ったのですが、
パフュームがブレイクした当時、
「あんなん、口パクで作詞作曲は人頼みで、なんか微妙な踊り踊ってるだけで、そのうえアイドルって言うくせにブサいじゃないの」
と多くの人が思ったから、多くの人が「うちの会社でも一丁やったるべ」なんで便乗しようとするのですが、
結局どの後追い企画も大成せずに消えていったそうです。



パフュームとほぼ同時期の企画であり、便乗というよりも同期の桜といった感じ。
パフュームの近未来ギミックが好きな人には、すんなり受け入られると思います。
ただし、こちらの元気ロケットの方はyoutubeでのプチブレイクだけで、セールス的には不発でした。
その差は何か?と言われると、パフュームはアイドルだから、でしょうか。
曲よくても、映像が良くても、宣伝してもらえなければ、ブレイクに至らないわけで、
その点、アイドルってパフォーマーである以外に、楽曲や映像の宣伝担当の役割も担っているわけです。



パフュームって何なのかをまじめに問うことなく、表面的なパフュームの特徴をなぞろうとして凡人がやらかした企画。

10代の女の子よりもセクシーな20代の女の子の方がいろいろ使い勝手がいいんじゃないか?とかの意図かもしれませんけど、
この世の中には他にも色々と使い勝手のいいものがたくさんありますし。




ポリリズムに「ああプラスチックみたいな恋だ」って一節があって、それゆえでしょうか、こちらのフォロワーもプラスチックについて言及されてます。
でも、全然詞の深みちがいます。
近田春夫が、中田ヤスタカは曲より詞の方がすごいって言ってますが、
たしかに、中田ヤスタカの音の模倣はできる人がいても、詞の模倣って殆どだれもできていないのですね。
まあ、
「クリンクリンおててつないでこ」とか、あんまり模倣したくならないってのもありますけど。


でも、なんていうか、成功するかしないかは紙一重なところがありまして、
これでも、一歩間違えたらそれなりに売れていたような気がします。




こうなると、振付に言及しなくてはならないでしょうか。
パフュームと比べると、情報量が10%程度。演劇性ゼロ。
女の子の可愛さだけだったら、どちらも大差ないはずなんでしょうけれども、こっちは売れんと思います。






PVみながら、もしかして、とおもいウィキペディると、
この中の寺田ちひろって女の子は、

NHK教育の世界史のアシスタントやっていた女の子と同一人物でした。
2008年にパフュームの便乗企画アイドルやりつつNHK教育テレビに出演してたんですね。

NHKの担当者も、仕事にかこつけて楽しんでやがるな、
俺はもう受信料払いたくはないぞ、と。




こちら仙台限定パフュームことテクノプリンセス。
最初に紹介したcupitronと編曲者が同じ人です。

曲は、ご当地ソングの不朽の名曲『青葉城恋歌』 けっこう聞かせます。
しかし、再生回数550回ですか。メンバーの家族がリピート再生するだけでそのくらい行きそうなものですけれども。
わたし、三回聞いちゃいました、



これらについて、ももクロに楽曲提供していた前山田氏が簡潔にまとめられています。

ヒャダイン
パフュームのフォロワーはひとりとして成功しないのが面白いですよね。エッセンスだけ引っ張ってもダメなんでしょうね。
パフュームのフォロワーの人は、パフュームのサウンドと、あのデジタルアイドル的な部分がパフュームの魅力だと勘違いしちゃったんでしょうね。
浅はかですよね。アイドルは総合芸術だっていうことを理解してないんですよ。


パフュームを追っかけるということは、ロボットの真似することでも、近未来ギミックで身の回り固めることでも、テクノサウンドで音声加工することでもない。
そんな小手先の模倣で本家に勝てるはずがないわけでして、
パフュームのブレイクから数年後には、別のアプローチを探る動きが出てきます。

ももいろクローバー

必死芸、成り上がり感動ストーリー、洋楽ファンの前に図々しくしゃしゃり出ていく度胸、
そういうのこそ模倣すべきで、それ以外の部分はすっぱりフォローする事を止めました。
さらには、ステージアクションをより激しくした上に、生歌うたうことで、
パフュームよりもすごい!と言わしめるようなポイントもちゃんと用意した点が心憎い。


興味深いのは、ももいろクローバーってパフュームのまんまコピーを断念したことから始まる企画だとして、
ももクロそのものは、ものすごく他の人たちにコピーしやすいものですから、
今現在の普及型アイドルの基本って、ももクロなのかもしれません。



いろんな人たちがそれぞれのやり方でパフュームの成功にあやかろうとしたのでしょうが、だんだんと月日が経過するに従い、パフュームって何なんだろう?ということに認識が深まり、
単なる表面の模倣以上のアプローチが出てきます。

ビートルズ意識した曲名ですが、イントロはまさかのイエスのロンリーハートのサンプリング。
あ〜ちゃん実妹がいることから、パフュームの妹分公認されたような形であり、ぱくりとかコピーとか二番煎じとか叩かれることもありません。
事務所の方でもパフュームの妹分のイメージを打ち出すこと以外ブレイクの方法は不可能と思っているのでしょう。

ダンス頑張ってんのは分かるんですが、いかんせん音楽的に楽しめない。これだとパフュームからファンが流れてくることはあんまりないんじゃないでしょうか?



結局のところ、パフュームのフォロワーってベビメタに尽きる訳で
全国から才能ある少女を集めて、数年間パフューム風の振り付け仕込むだけでなく、さくら学院で演技やその他いろんなことをみっちり学ばせ、五か年計画でパフュームの後釜作ろうとした企画。
時間手間かけてるだけに、表面的な模倣の必要一切なし。骨太に基本コンセプト、アイドルと本格派音楽それにダンスの融合で良質のエンターティメントを作る、そこだけ引き継いだわけです。

片手間でEDMやっても、この盛り上がり。他フォロワー連と比べると、ベビメタは、存在自体が反則とでもいうべき別格の存在。


で、いちばん上で挙げたCupitronってどうなのよ?と言いますと、

ここまでパフュームのたどった道を忠実になぞろうとするガッツに敬服いたしました。

普通だと、
「パフュームってロボットみたいな女の子にテクノ音楽あてがえばいいんでしょ」
「アイドルに手加減しないかっこいい音楽あてがえばいいんでしょ」
そんな風に、早計にパフュームの本質をまとめてしまうんですが、

それだと必ずパフュームの大事なものが零れ落ちて、コピー製品の品質は著しく劣化したものになってしまう。


「そんなんだったら、できる範囲で出来るだけパフューム模倣してみたらいいんじゃね、そんな感じでしばらくやってりゃ、自然と見えてくることもあるさ」
わたしからすると、cupitronはそういう企画で、
単なる金儲けでパフュームの完全模倣目指しているようには見えないのですね。

まず、振付の模倣の仕方が素敵。
わたしのこのブログの内容って、半分近くがMIKIKO先生の振り付けの意味についての考察なんですが、
このCupitronの振り付け考えた人も、Perfume研究してるわ、と感心しました。

ところどころ、いくつも同じ振り、ポーズがあるだけでなく、
MIKIKO先生の振り付けの文法まで忠実に模倣されている。

なんというか、韓国のインチキベビーメタルの振り付けなんですが、

いくつもベビメタの振り付け、さらにはパフュームのも出てくるんですが、
あれらの振りの意味無視して、詞と関係なく適当に挿入しているらしいのが見てると大体わかる。

意味考えずに、単にベビメタやパフュームからMIKIKO先生の振りつけの断片拾ってきて突っ込んでいるだけだから、みすぼらしいパクリにしか過ぎないんですが、

Cupitronの場合だと、見てて、振付の意味が通じてるんですよ。
つまり、MIKIKO言語をマスターしたうえで、パフューム風の振り付け考案してる、こういうのパクりって言っちゃっていいものだろうか、と。
んなこと言ったら、私たちがしゃべっている言葉って、私たちが幼児の頃周囲の大人からパクったものって言われる羽目に成っちゃうわけだし。

二曲目の「ファ〜スト・コンタクト…」って箇所の振り付け、

指で輪っか作るんですけど、これたぶんコンタクト・レンズの形態模写。

接触(コンタクト)とコンタクトレンズで駄洒落になっているんだと思うんですが、
パフュームの振り付けもこの手の駄洒落多いです。

ただし、Cupitron、
惜しむらくは、曲も、振り付けも、ダンスも、歌も、完成度かなり低い点。

あと、
パフュームって、始まりの時からステージ度胸はすごい立派だったんだなぁと、Cupitronみて思いました。
Cupitronって、今の段階だと、youtubeで見てるだけでなんか気恥ずかしい。たぶんやってる方も気恥ずかしさから脱却できてないから見てる方にもそれ伝わるんだろうな、と。