それってかっこいいわけ? それって踊れるわけ?

ロックとポップスがアメリカから日本に入ってきて半世紀以上、

ずっと音楽関係者を悩ましてきた問題、そしてリスナーを悩ましてきた問題、

 

日本人がアメリカの音楽やるって、猿まね以上のものなわけ?

 

 

この難問にいろんな人が取り組んできました。

 

 

アメリカからの音楽に、日本の土着的音楽を融合させる、

 

本当のことそんなものを日本人の多数が求めていたのか、よく分かりません。

そして、そんな方向に突き進めば、海外から見た場合、ガラパゴス化ですから、

 

商業的には泥沼化なのですが、

 


アンアン小唄-山田邦子 (大瀧詠一) - YouTube

 

この手の和風むき出しのロック、無論、いいものもあれば、悪いものもあるのですが、

当事者以外からは、

そんなもん無理だ、とか

音楽的によくできてるのはわかるけどさ、とか

イギリスとアメリカから流行音楽持ってくる方が楽でしょ、とか

 

そんな風に扱われてきました。

 

そして、それ以上に、

それって、本当にカッコいいの?それでディスコで踊れるの?

みたいな質問に、答えることのできる音頭って、結局なかったわけです。

 

なんか、インテリミュージシャンが頭でっかちに作り上げた融合音楽みたいに思われてきた、

少なくとも自分はそう思って最近まで生きてきたのですが、


Yellow Magic Orchestra - Absolute Ego Dance - YouTube

(これもよくできてるんですけどね…)

 

 

それってかっこいいわけ?それって踊れるわけ?

という質問に対しては、ミュージシャン側からリスナー側にこんな逆質問が存在しうるわけです。

 

「あなたは、音楽に対してどんな風に踊るの?」

 

日本人が、アメリカから来た音楽に対して、どこかよそよそしさを感じるのは仕方ないことですが、

それ以上に、アメリカから来たダンスのスタイルで音楽に対して踊るのは、もっとよそよそしくないか?

おそらく、そうなのでしょう、

それゆえ、日本人は、割と最近まで踊るのが苦手な民族の一つだったのですが、

 

ポップミュージックもロックも踊るための音楽だとするなら、

本当は、踊ることの方がより重要だとするなら、

 

音楽なんかアメリカからの輸入品で構わなくて、

日本人の土着的で伝統的な踊り方を、改良すれば済む話じゃないのか?

 

パラパラとかオタ芸とか先達はありますが、

音よりもダンスから日本のポップスを革新する、

そういう逆転の発想に成功したのは、Perfumeが最初であり、

それに続いているのがベビーメタル、

そんな風に思う次第です。

 

それってかっこいいわけ?……うん

それって踊れるわけ?……まあ、かなり

それじゃ、あなたは、音楽に対してどんな風に踊るの?……

 

まあ、盆踊りとかヨサコイとかそういうのもとにして、云々。