Music is everything
『Cling Cling』以降、あれやこれや書いて来ました。
妥当な内容のものもあれば、まるで当たらなかったことも書きました。
去年の紅白で、美輪明宏の『愛の賛歌』がぶっちぎりの評価を得るはずと書いたのに、全然そうなりませんでした。
しかし、Perfumeに関して言うと、割に妥当なものが多い。
いろいろ書いたんですが、コメント欄の常連のおひさまさんと一緒に、
近未来三部作のスピンオフや続編は普通に思われているよりもはるかに多いという話を延々と書いて来ました。
『STAR TRAIN』聞いてますと、いろいろ思うところあるのですが、
『Relax in the City』と『透明人間』は、近未来三部作系統の最後の作品なのではないか、あの路線はこれで打ち切りの可能性が高いのではないか。
近未来三部作という以上に、パラレルワールド系列の作品でのジャンル分けの方が遥かに有効だという話をおひさまさんとしてきたのですが、
それ、しばらくやめてみようか、ひたすら直球勝負してみようか、というのが今のPerfumeかもしれません。
Music is everything 音楽がすべてのこと
この一行、本来映像作品として真価を発揮するPerfumeには最もふさわしくないものですし、『Star Train』以前の作品でこんな一行あったら、
「中田ヤスタカ、なんか嫌なことでもあったか?」と邪推するところなのですが、この作品に於いてはものすごくしっくりきます。
Perfumeの作品の世界観がパラレルワールドを基としているという話を延々としてきたのですが、
私の頭の中のPerfumeと実際のPerfumeが違うだけでなく、他のファンの人の頭の中のPerfumeもそれぞれ微妙に違うわけです。
いうならば、私たちはPerfumeって例の三人組とその周辺スタッフのことを指して言っているように思ってしまうんですが、
それぞれの個人の頭や心の中のPerfumeって、それぞれパラレルワールドに属するようなもんなわけで、そして、何かのきっかけで三人組を結節点として交差したり、また乖離したりするのですが、
私の頭の中のPerfumeでは、三人と中田ヤスタカがこんな会話してるんですよね。
「中田さん、今度の新曲は音だけで勝負してください。振り付けとかPVとかライブの演出は、ないものとしてください。音だけ曲だけで勝負してください」
「えっ、ほんとにそれでいいの?」
「はい。でもその代わり中田さんが作れる一番いい曲をください」