セ・ラ・ミッ・ガー イン・ザ・ニュー・ワー
『セラミックガール』のサビのとこの、
英語の箇所
わたし、ずっと in the new world と言ってるとばかり思っていたんですが、
ライブの動画みてると、brave new world って出てくるんですよ。
そんで、ネット上に上がっている歌詞を見てみると、
its brave new world となってるんですよね。
ものすごく意外に感じ、
他の動画もチェックしてみたんですが、
例えばこれ、
47秒付近のあーちゃんの観客への振り付け指導場面。
あきらかに、あーちゃんは、it's brand new world(とびきり新しい世界)って発音してるはず。
でも、歌詞カード的には、brave new world らしいです。
なんで、私が、こんなことを気にするのかというと、
『brave new world』ってオルダスハクスレーという小説家の作品の題名であり、
いわゆるディストピアものSFで、『マトリックス』のご先祖みたいな作品。
「勇敢なる物語。魂なく機械的にデザインされた楽園について、そしてそこから逃げる二人について」
それに、『brave new world』って ブラボー新世界 って意味ですが、
英文和訳的には、braveって勇敢って意味ですけど、
そのbrave の 語源って brabo(ブラボー)ってイタリア語で、
普通の日本人って、braveって単語こんなふうに使わないですから、
中田さんは、自分でこのセンテンス考えたんじゃなくて、オルダスハクスレーの小説からこのサビのコーラスに当てはめたんだろう、と推論できるのですが、
でも、しかし、
あーちゃん及び、ほかの二人、braveって言ってなくて、barndって言ってるでしょ。
レコーディングした時点では、中田さんもbrandのつもりだったんじゃないでしょうか。
だんだんそのうち、周囲のおっさんが入れ知恵して、
「ここは、こうしたほうがかっこええで。『コンピューターシティー』でお前が描いた世界観に近くなるやろ」
みたいなことになってったんじゃないでしょうか、ね。
『セラミックガール』って、私にとってはロボットの歌で,
そうでないとしたら、自分の日常生活の中にリアルさを感じられず自分のことをロボットみたいに感じ出る女の子の恋愛観についての歌だと思っていました。
ネット上の人様の意見を見てみると、そう思ってない人も大勢いるらしい。
わたし、何の疑問も持たず、セラミック −> 半導体 −> ロボット −> 鉄腕アトム
と連想が進み、
perfumeには、鉄腕アトム臭がプンプンするぜ、ということを見つけてしまったんですが、
(そう思って見始めると、ウランちゃんがかしゆかに見えてくる)
このことのきっかけになったのが、『spice』の歌詞で、
「耳を澄まして、瞳を凝らせば、ほら、扉が開けば、全てが見えるわ」
これって、鉄腕アトムの歌詞に似てるんですけど、
それ以上に
「知覚の扉を洗えば、全ては本来の無限の姿を現すだろう」というウイリアムブレイクの詩に似てるんですけど、
そして、そのブレイクの詩から the doors のバンド名は付けられたと言われてるんですが、
ちなみに、brave new world の作者オルダスハクスレーもこのブレイクの詩の一節から
『知覚の扉』というドラッグ体験記を書いております。
まあ、
そういうウンチクって、三人の女の子にとってはどうでもいいことなんでしょうけれど、じつは、作者であるはずの中田さんにとっても、どうでもいいことらしかった、と。
意味づけしてくのって、周囲のスタッフであり、ファンの人たちなんだろうな、と、
ちなみに
「素敵な朝が来て二人で過ごしたら、当たり前の幸せが来るかな」この一節は、ビーチボーイズからの流用ですわな。