火の鳥 輪回転生 パフューム マジでした 今まで上から目線でごめんなさい
わたくし、これまでにいくつか、『ポリリズム』は輪回転生についての歌なんではないかと書いてますが、
例えば、
これとか、
これもそう、
それからこれも
こんだけ書いてても、どっかで、こんなん冗談じゃないの?と自分で疑っていたんですが、
コメント欄の常連の方から、中田ヤスタカの人生を形成した書5冊の中に『火の鳥』が入ってるぜ、と教えられ、
それで、ひさかたぶりに、読み直してみたんですよ。
ヤマト編 宇宙編 は、つまらんかった。たしかに、これでは読んでも記憶に残らんわ。
そして、黎明編、未来編、鳳凰編はさすがの内容です。
そっから先はまだ読み返してないのですが、
『火の鳥』って大雑把に言ってしまえば、輪回転生、それも、人間のみならず、世界とか宇宙レベルでの輪回転生の物語だったんだな、と。
まあ、『火の鳥』を愛読してる人間がリサイクルソング書いたら、そりゃ輪回転生に通ずるようなもんに仕上がるわな。
そして、私思うに、
どこまで中田さんそのこと自覚してたんだろうか?と。
『火の鳥』読んで感動してた子供時代とか、浄土真宗王国の加賀出身とか、仏教的な素養はあるんでしょうね。
そんでも、恐らく、振り付けの人とかパフュームの女の子三人とかPVの監督に、
「これ、リサイクルのキャンペーンソングに聞こえますけど、輪回転生についての歌ですから」みたいなこと、中田さん、絶対言ってないでしょ。
でも、そんでも、そういう思いってどこかから伝わるもんなんでしょう。
だって、完全な部外者の、私でもそう感じたくらいですから。
『火の鳥、未来編』 地球上の生物を生き返らせようと生物工学のありったけの技術を駆使するが、それでも、その生物はカプセルの外で生きることができない。
中田さんのカプセルって、この辺りから採られた名前なんだろうか?
ちなみにこのカプセルの中の人みたいな生き物の名前はブラットベリ。
『火の鳥、宇宙編』
カプセルにはいって宇宙に放り出されていく人たち。
このエピソードは、先ごろ死んだアメリカのSF作家、レイブラッドベリの短編『万華鏡』そのもの。
ちなみに、浦沢直樹の『プルート』
殺人マシーンとしての半生を送ったノース2号が死んで飛行機雲になった場面。
ブラッドベリの『万華鏡』のラストシーンそのもの。
浦沢さんは、手塚治虫が『火の鳥』でブラッドベリからの引用をやっているので、この場面を描いたのだろう。
元ネタが最高に素晴らしい出来の短編だけに、うまく引用できれば、本当に素晴らしい出来になる。
『火の鳥、未来編』は、コンピュータ−に管理され、人間の意志決定が排除された世界。
『コンピューターシティー』の世界観とそっくりだし、
この設定の元ネタは
オルダスハクスリー(『知覚の扉』の作者)の小説『brave new world すばらしき新世界』を元ネタとしているもののようです。
そういえば、spring of life の衣装の電飾って
『メトロポリス』のマリアの誕生のシーンそのものですわな。
そんで、
手塚治虫も『メトロポリス』をマンガ化してました。
『メトロポリス』を日本人の感性でとりあげれば、そりゃ、手塚っっぽくなるのは当然だわな、と。