中田さんのインタヴューを見てみた
わたくし、perfumeのインタヴュー動画等はほとんどチェックしないんですが、
あんまり面白いと思えんのですわ。
perfumeを巫女さんになぞらえると、
祭事を行なっている時の気高い神聖さと比べると、
控え室で
お神酒くすねて赤ら顔になってせんべいバリバリ食いながらアホ話してるようなとこって、
あんまり見たいと思わないんですよね。
perfumeは、ヤンキー女子校生の巫女のバイトと違って、そこまでがっかりではないんですが、
テレビ用の営業してるとこに、わたしは、ほとんど興味わかない。
それと比べると、中田さんは、面白いです。フロントマンとしてバリバリ世の中に出ているわけでもないんで、何者かよくわからない部分も多く非常に興味をそそられる、
しかも
言ってることも、喋ってる様子も面白い。
デザインの仕事を先にしてそうで、
CD作る時も、ジャケットデザインを考えて、それを見ながらアルバムの音楽を作っていくそうで、
つまり、それは、視覚イメージを音楽に下ろしていくプロセスなんだな、と。
G-forceってWMPでダウンロード推奨してる音楽ヴィジュアルソフトを使ってみると、
perfumeの曲って綺麗な模様になるのが多いんですよ。
テクノ系は、細かい間隔で高音の音が鳴るもの多いですから、たいていの場合細かい模様が美しく出るのですが、
(一方ヴィジュアル化がつまらんのは野太いR&B。極めて単調な模様にしかならない)
それにしても、中田さんの曲は綺麗な模様になる確率が高い。
どうやらこの人も、有能なミュージシャンにありがちな共感覚的傾向の持ち主らしい。
視覚イメージを音楽に変換、もしくは音を映像に翻訳できる能力。
perfumeの音と振り付けとPVや舞台演出のチームワークの良さというのは、
皆がそれぞれやりたいようにやっているというよりかは、
もともと中田さんの中に漠然とした青写真みたいなものがあって、おそらくそれは無意識の%が高いんだと思うんですが、
各スタッフがそれを読み取り、掘り下げ、それぞれの個性をプラスしていくという過程なんではないかな、と。
ある時、G-forceを使って『ポリリズム』を聞いていたら、ポリループのところでこんな模様が出た。東京ドームの衣装、振り付けとほとんど同じ。
この動画も面白くて、
10のルール
①ストックを作らない。
最初にサングラスかけて、ワインバーみたいなところでインタヴュアーと中田さんが会うのですが、
この話についてペラペラ喋るのって、焼肉屋に行ってからなんですよ。
サングラスかけてインタビューに臨んだだけあって、なかなか容易に打ち解けること出来なかったのだろうと思いますが、
焼肉屋でいっぱい引っ掛けるまで、
「ストックは作らない」ことについて話できなかったんでしょう。
10のルールの内、割に深い方の話で、喋りづらかったんでしょうか、一杯始めるまでは。
インタヴュアーの方も、「これ面白そう」とメモっといて、後でもっと打ち解けてから聞いてみようと思ってたんじゃないでしょうか。
それと比べると
②レンタルはしない。
この話は、彼所有のスタジオの中でほとんど話しきっています。
ストックを作らない に戻りますが、
なんでストックを作らないかについて、その場その場の自分や周囲や社会にリンクしたものを作品として送り出したいからだそうで、
この辺の事情を考えると、
どうして氷結シリーズの歌詞は、いつもシュワシュワとかハジけるとかになるのかわかるような気がします。
私の妄想なんですが、
「中田さん、そろそろ新製品でますんで一曲お願いします」つう感じでキリンの担当者が新製品のサンプルとビール券もってやってくるんでしょう。
PCのそばに氷結の新製品置いて、その缶見ながら曲のイメージ膨らましてるとしたら、
そりゃ、『グリッター』みたいな歌詞になるのは当然なんだろうな、と。
perfumeが企業とこういう契約していることって、誰だって分かっていることですから、
商品にかすりもしないカッコイイ詞だったりすると、なんか嘘くさいと感ずるようにファンは私も含めて飼い慣らされてしまったんじゃないでしょうか。
今のわたし、CMソングのあり方として、この正直さものすごく気に入っているんですよ。
その場その場の自分や周囲や社会にリンクする作品を作る、
中田さん、さらりとこのようなこと語っていらっしゃいますが、
それできるのって、一曲二時間で作曲出来てしまう能力があるからですわね。
移動中はゴルゴとサラダ。
麻生太郎以来、ゴルゴ読んでる人間は活字読めないという偏見ができてしまいました。
163巻もあるゴルゴ読んでるようじゃ他に本読む時間ないだろ、的な。