衝動とか反動とか行動とか感動とか 

前回の話の続きでございます。

Perfumeの振り付けって、手話的に意味を伝える類のものでして、
非常に言語に近い類のものです。

しかし、
ゼスチャーでは、
涙とか風とか電話といった、形や動きを持っている単語を表現することは容易ですけれども、

観念性の高い単語、抽象度の高い単語は、ほとんど表現できません。

この手の単語って、大概、漢字二字であらわされるものが多いですから、

歌詞カードざっと見して、
Perfumeの振り付けは、漢字二字の小難しい単語をどう処理してるんだろー、とものすごく意地の悪いチェックを入れてしまうんですけど、



衝動とか反動とか行動とか感動とか って、個別にどうのこうのというもんではないようです。

ていうか、このPV、振付をほとんど無視してます。


分子構造というかDNAというか、そういうものが延延と繋がっていく。その間間では、チョウチョだったりブルドーザーだったり花だったりいろんなものに形を変えていくのですが、

結局のところ、全部が全部、命というよりかは無機物質まで含めて、すべてのものは繋がっているということを、

映像だけで説明しきっているPVです。


振り付け無視して、よくぞここまで独走したもんだなこのPVは、と今の私は思うんですが、


もし仮に、振付がちゃんと追っかけてこれなかったら、
単なる自己満足のあるいみ、よくあるアイドル向けの仕事で終わってしまったはずのもんです、これ。



ただしかし、

この間奏の振り付けを見る限りにおいては、PVなくても同等のこと表現できてるんですよね。

立派なもんです。