ファンカム見たぞよ

LA公演ですが、
さすがアメリカ人、撮影禁止と言われようともちゃんと撮影してyoutubeで晒してくれました。


で、数曲見たんですけど、

そういえば去年のヨーロッパツアーもネットにいくつか上ってすぐに削除されたんですが、全然面白くなかったんですが、


今日見て、理解しました。

Perfumeってファンカムで見るとものすごく詰まらない素材だということ。


これは、別にくさしているわけではなく、

高品質のCGを背景にしてる場合、それを劣化した画像でファンカムの中に押し込められると、
著しく萎える。
そして、あらかじめ録音された音楽に合わせてのパフォーマンスなんですが
普通のバンドですと、演者の息遣いを演奏に感じることで共感し盛り上がっていくのですが、
Perfumeの場合ですと、音そのものは機械の作り物で録音されたもの。
そこに息遣い感じる場合は、女の子たちの息遣いをちゃんと視覚的に見せないといけんわけです。
それが、しょぼいカメラワーク、しょぼい画質だと、何も伝わらない。

ついでに言うと、Perfumeの曲の演劇性ってライブ映像を切り貼りすることでより明白になる場合が多く、
ライブ映像のDVD商品化というある意味の二次創作の素材に向いている。
顕著な例が、横浜アリーナでの『マカロニ』のパフォーマンスでしょうか。
想像してみてくださいよ、あの動画を一観客の関心の赴くままにファンカム撮影したらどんなにしょうもない映像に堕ちてしまうかを。


これは、ベビメタとは真逆でした。
ベビメタの場合は、どれだけ画面がぶれていようとも音質がダメだろうと、商品化のために切り貼りされた映像よりも固定視点で延々撮られたものの方が面白い。
まあ、それはつまり、ベビメタって一見奇怪なんだけど、普通にロックバンドしてるんですわね。
そして、今のベビメタって、演奏している人たちと同等に、海外のベビメタファンってどんな人たちで何思ってんのかってのが、私にとっての興味関心の的だったりします。
そういうファンの心の奥が透けて見えるような動画が見ていてものすごく楽しい。


それと比べるとPerfumeって、ミニマム演劇というか21世紀の能って感じでしょうか、と思いました。