紅白の視聴率は最近高いけど、

ベビーメタル、紅白出れないそうです。

売上とか巷の話題度数とかライブの動員力、から考えると、はじめから出場は無理レベルだったんですけれども、



クールジャパンの先頭ランナーという肩書で、出るかもしれないとわたしは思ってました。
紅白内に、クールジャパンコーナー設けて、ベビメタ以外にも海外で頑張ってる人たちいくつかまとめて紹介するかもしれないと思ってましたが、

よくよく考えると、海外展開推進してる歌手が白組に、いないんですわ。


ベビメタと抱き合わせるにしたら、ぱみゅぱみゅとかパフュームとかで、それにしたとこで海外での実績が見劣りする分だけぱみゅぱみゅとかは嫌がるだろうな。

もしくは、一番海外で成功したのって、上海とジャカルタに支店作ったAKBグループであるかもしれず、
そんなもんと抱き合わせでベビメタ紹介されても、嫌だっつう。


最近紅白歌合戦の視聴率が高いんですが、
わたくし、その理由って演歌の枠が減ってきたことにあると思います。

それは、演歌を毛嫌いする人をうまく引き付けることができたという以上に、演歌枠を減らして演歌歌手の選定基準厳しくしたことで、

演歌って、日本芸能史的にはなんだったの? という日本人にとっての長年の謎が、だんだんはっきりしてきたのではないか、と私は考えています。
今の紅白の魅力は、そこであって、
演歌歌手が紅白に出なくなると、見ても面白くないんじゃないかという気がします。



今のスタイルの演歌って、高度経済成長で農村から都市部に人が流れてくる過程で出来た 人工的なふるさとのイメージであるらしい。
演歌歌手が着物来ているのは、コスプレの一種。

演歌は日本人の心だから、ずっと続いてきた伝統だから、
そういう先入観無視して、演歌歌手のパフォーマンスを見比べると、
こういう要素は消えるけど、こういう要素は残るわな というのがわかってきます。


演歌そのものは比較的新しい伝統なのですが、演歌が今の形になるにあたりいろいろ吸収してきたものがあるわけで、
おそらく、浪曲とか旅芸人の一座とかの、戦後しばらくして滅んだ芸能の要素なんでしょう。

歌って、古来より演劇と結びついたものであり、耳だけで音楽を聴くのはむしろ異端。
それが、この百年間のレコード、ラジオ、ipodの普及により、音楽は耳だけで聞くもんだと、私たちは勘違いしていましたけれども、

youtubeで音楽を聴くようになると、音楽を見ることって、むちゃくちゃ普遍的なもんだったんだということに気づかされます。
音だけ聞いてて、そんな面白いのか?と。


演歌は、おそらく、あと十五年もしたら、日本から消えてしまうんでしょうけれども、
演歌のステージの持つ大衆演劇的要素って、形を変えて日本に残るだろう、そう思います。

どういう形で日本に残るのかは、まだわかりませんが、パフュームやベビメタは、その可能性の選択肢の一つなのでしょう。





ベビーメタル、紅白出れないそうです。