ケチのつき始め
パフュームに対してケチのつき始めって、いつくらいからなんでしょうか?
去年、このブログで散々「やめちまえ」「ベビメタに負けてるぞ」「海外成功詐欺だろ」みたいなこと書いてましたが、
今年になると、そういうこと書くのはPerfumeに対して悪いような気がしてきました。
ファンというか、一般人からそういう気づかいされてる時点でもうスーパースターではない、ということかもしれません。
ちょっと、今年になって失速しすぎ感があります。
いつからパフュームって失速したのか?ということですが、去年ではなく、一昨年、
マジックオブラブとヨーロッパ公演とドームツアーの年で、活動的には充実していたように見えた、当時はそう見えたのですが、
当事者的には、あの年に、やるだけのことやって、それでもうまく行かないというじれったさ、敗北感があったのだろう気がします。
[MV] Perfume 「Magic of Love」 - YouTube
言葉通じない海外向けなのに日本語歌詞というハンディにも拘らず、直球勝負の曲とPV。
別にアメリカにしろイギリスにしろヒットチャートは良曲ばかりではなく、クソ曲の方が多いんですが、
それにしたところで、言葉のわからない日本人の歌がそこに入り込むには、
「なんでそんなもんきかんとんらんの?うちらには自前でいいもんいっぱいあるわさ」の障壁は強固で、
とくにこのジャンルってアメリカのエンタメ界のむちゃくちゃ競争力の高い部分。
『へうげもの』的な和のインテリアセンス。一応できるだけやってみたミュージカル的な演出。頑張りました逆回転ダンス。分かりやすいメロディ、
そういう努力って、この曲の目的が海外での成功だったので、それ外したのですからこの曲が負け犬扱いされるのは仕方ないし、
去年のニューヨーク公演でもセトリ外れてたんですけれども、
今になって思うと、自国のファンの一人としては、ちゃんとこの曲のクオリティを認めてあげたい、と思う次第です。
「Perfumeの海外展開って、本当に全力で戦ったのか?」という疑念があるのゆえに、何かいまだに諦めきれないものがあるのですが、
『Magic of Love』に関しては、一応やるだけのことはやった、といえるのかもしれません。
この年の年末のドームツアーで、天井から卵が落ちてくる演出を見て、
「Perfumeの新たな第三幕が始まる」と素直に思えなくて、
「これ以上新しい物語紡ぎだせるのだろうか?」と危惧された人って結構いたはずですよね。