きょうしゅくながらわたくしごと
毎年、夏か冬が来る前に、屋根に上ってトタン屋根と外壁のペンキ塗りをしたり庭木の剪定をするために、二キロ程度の減量を行っております。
しかしながら、年々基礎代謝が減っており、体重を落とすことが容易でなくなってきました。数日間断食すれば済むというものでもなくなってきておりまして、
今年はより抜本的なやり方で痩せようと思った次第です。
今まで聖域化して手をつけてこなかった酒・アルコールの問題に取り組みました。
私を直に知っている人なら、「そんだけ飲んでりゃマズいだろ」くらいの印象を持つ程の酒飲みだったのですが、
わたくし、飲酒癖以外は、異様なくらい健康に気を付ける者でありました。それゆえ目立った健康被害がこれまでなく、禁酒に取り組もうという意欲もなかったのですが、
今回は、「もうすでに一生分の酒飲んでしまったんだから、もういいか」的な諦観に至りまして、やめてみたんですよ。
今まで飲んでた酒やめれば、その分のカロリーだけ痩せるはずなんですが、
結果どうなったのか、身のこなしが軽くなり安全に屋根に上れたり木によじ登れたりするようになったのかということですが、
結果は、一か月半で、二キロの減少。
減量効果はそれほど大したことない、というか、健康的なダイエットとしてはこの程度の控え目な原料がむしろ理想的。
実際、体が軽くなったというよりも、健康になったという実感の方が遥かに強いです。
具大的にどんな方略で挑んだかと申しますと、
①ビールの代わりに、酢の炭酸割り蜂蜜入りを飲んだ。
私の作る酢ドリンクって味がノンアルコールビールとかなり似ている、というかあんな屑な飲み物よりずっと美味。
酒って穀物なりブドウの糖分を発酵させてアルコールにするのですが、その発酵を最後まで行うと酢になります。つまり、発酵菌に本懐を遂げさせてあげたものが酢ですから、
味、似てるのは当たりまえ。
ついでに言うと、アルコールと酢酸って化学的にも近似の物質ですから、酒になれた内臓は、どうも酒と勘違いしているらしい。
酔いは来ないのですが、酒を飲んだ後のまったり感だけはやってくるという奇妙な感覚。
酒飲んだ時と同様に血管が開いて血圧下がるらしいです。
ついでに言うと、酢酸を摂ると体内の脂肪が燃焼しやすくなるので、暑い日に汗だらだら流して家に戻りつき、やっとの思いで冷蔵庫の前まで来たとき、
ビール飲まなくても酢ドリンク飲んだ方が救われた感が強かったりします。
部活動で檸檬の歯切りのはちみつ漬け食べたりした思い出はみんなあると思いますけれど、すっぱいものって一気に疲労感が飛びます。そのうえ、酩酊後のけだるさもなく、なんといっても車の運転を気に掛ける必要が無いのがうれしいところ。
また、酢酸の摂取により贅肉からエネルギーをとりだすこと容易になると、空腹をあまりかんじなくなってきます。胃が空になってグーグーなりだしても、体にも頭にもエネルギーがいきわたった状態が続いているのでおなか減っている辛さがないのですね。
そんな感じで空腹感が減ったのをいいことに、
②食事の回数と、糖質(米と小麦食品)の摂取量を減らした。
朝はお茶だけ。昼はシンプルなものを食べる。
そして夜は食いたいだけ食うけど、むちゃな食い方するわけでなく、大抵は腹八分目くらいで自制が働きます。まあ、それも酢ドリンク飲んで体内脂肪が燃焼しやすくなっているから、自然と食いすぎが抑えられているのだと思うのですが、
パンとかクッキーとかうどんとかラーメンを食べず、米も減らして、
代わりにたくさんの野菜と焼き魚か鶏の胸肉、時には豚の赤味肉なんかを食べます。
調味料も酢が主体。
そして、食後は最低一時間はソファーに横になってネットか読書してます。
そして寝るまでの四時間とか五時間は間食一切しないのですが、酒を飲まないことも相まって、内臓の休息が十分取れているのでしょう、
やたらと寝つきがいい上に寝起きもスムーズ。しかも、五時間も眠ると十分疲れてが取れるような質の高い睡眠ができるようになりました。
快眠についてネットで調べてみても、その極意は食事と酒を減らして内臓の負担を軽くすることに尽きるようです。睡眠って脳と筋肉を休めるためだけでなく内臓を休めるためのものでもあるらしく、
それだったら、最初から酒と飯の量減らして消化器系の内臓負担を軽減してやると睡眠時間自体が減るという理屈だそうで。
あんまり酢ばかり飲んでいると、歯が溶けるといわれますので、
口内のph調整のために、食後もしくは酢ドリンクを飲んだ後には重曹水でうがいをする習慣も実につけました。また、キシリトールガムを何時間も噛んだりもします。
こういう生活の変化の結果、一か月ちょっとで身体年齢が十年分くらい若返ったような気がします。お肌もつるつるになりました。
酒飲まない分お金も使わないし、酔って朦朧とした時間を過ごすこともなく、そのうえ睡眠時間も減ったので、
一日の時間が二倍くらいに増えたような気がします。
それでいいことばかりなのか、と申しますと、
こういう生活を開始して徐々に体から長年の酒の垢が剥がれ落ちていくような感じがします。
休肝日とかいって週に一日二日酒抜いたりする人いますけれど、本当に体から酒が抜けていくのには、もっと長い期間が必要な気がします。
そして、脳細胞から完全に酒が抜けてしまったと感じたころには、
「今までの自分の人格って、本当に自分といえたのだろうか?」という気がしてきます。
わたくしの場合、アル中の幻覚とか手の震えとか朝からワンカップ大関みたいなアル中人格にはまだまだ全然及ばないレベルだったのですが、
それでも、酒やめると、「人間の中身変わっちゃったな」という気が少々します。
そんで、パフュームはどうなのかといいますと、
同一のPVを繰り返して何百回も見るような奇妙な集中力がなくなりました。
ついでに言うと、全般的に他者に対する共感力が衰えました。酒飲むと見ず知らずの隣の人と肩組んだりしたくなりますけど、そういう気持ちも衰えました。
なんか淡々と、物事と光景を見てる、そんな感じです。
そういう精神状態に、パフュームの映像に対する深読みってふさわしくない娯楽のようで、ブログ書いても途中で書く気が途切れる様になってしまいました。