幸福論Z  ハンバートハンバート 

幸福論Zという椎名林檎っぽい曲名で、演者はハンバートハンバートという小説『ロリータ』の主人公からとられたバンド名。

昔は私もジャケ買いとかやったもんですが、今だととめどない検索の果てにyoutubeで曲目とかバンド名で「おやっ!」と思わせられて、それから深みに引きずり込まれるようなことが時たまあります。

www.youtube.com

何べんか聞いているうちに、好きになって来ました。

そしてネットでハンバートハンバートってどういう人たちなのかを調べてみると、

あんまり売れていないアラフォーの夫婦フォークデュオということが分かりました。

 

たしかに、これ聞いて、あんまり売れないだろうなと感じました。

でも、売れないとだめなのかな?という気もしました。

どうせ音楽ビジネス自体あと数年で枯渇する泉なのですから、

もうライブで細々やってけりゃそれでいいって腹くくった人たちも大勢いるのでしょう。

そして、以前までの、売れないとだめって前提が音楽のかなりの部分をダメにしてきていたんじゃなかろうか?という気がしてなりません。

売れるためにインパクトを、

売れるために新しいことを、

売れるために分かりやすいことを、

売れるためにマーケティングを、

売れるために底辺に阿ることを、

売れるために嘘で固めた宣伝を、

 

そういうのをやめた時、ポップミュージックってどうなったんだろう?

ハンバートハンバートの『幸福論Z』って、その答えの一つみたいな感じがしました。

そして、オリコン最高位65位で登場回数5回だそうです。

 

 

シングルコレクション 2002-2008

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