温泉エッセイスト
小旅行しようと温泉の情報をネットで漁ると、温泉エッセイストとでも呼ぶべき人たちのブログに出くわします。
温泉について何か物書いたりするような人たちは、年齢そこそこ行ってるような人たちですし、一人で考えごとするのが好きな人たちばかりらしく、
文章うまい人たちが多い。
温泉に何回も浸かったうえで文章書かれているんでしょう、文章からあぶらっけがぬけてるというか強い自我が洗い流されているようで好感が持てます。
日本の小説家って、缶詰の仕事場として温泉旅館に逗留させられていた歴史が長く、
そのため温泉についてのエッセイってたくさん残されているのですが、
そういうプロが書いたものと比べても、ブログに写真ペタペタ貼りまくって観光情報としての機能も高い一般人の温泉エッセイストのものの方が遥かに面白かったりします。
温泉について書く場合、いろいろ切り口があるようで、
廃墟好きが廃れた温泉街で物思いにたたずむ人
とか、
化学成分を明確に表示しその皮膚感触を客観的に述べる人
とか、
近場の山登りと絡めて山岳写真紹介する人
とか、
自炊宿の湯治場で地元の食材調理することに拘る人
とか、
いろいろです。
Perfumeの振り付け師のモットーが、五感を刺激する振り付け、だったはずですが、
温泉についても同様なこと、つまり、五感すべてを使って温泉を楽しむ的なこと言う人がいます。
触覚…湯触りと温度
視覚…湯の色
嗅覚…湯のにおい
聴覚…湯の流れる音や周囲の物音
味覚…ついでにお湯舐めてみる
そんで、嗅覚情報を阻害するから温泉ではシャンプーも石鹸も使っちゃダメとかうるさいこと言う人もいます。
Perfume好きだったら温泉好きになる確率は高いのか?と言いますと、
そういう調査って誰もしていないはずですから何とも言えません。
まあ、私に関して言うなら、
廃墟好きの温泉好きです。
Perfumeにドリームランドって曲がありましたが、
わたしにとってドリームランドって、廃墟になった遊園地です。
ドリームランド付近のモノレールもすごかった。
これじゃ銀河鉄道999ですわね。