ロッド・スチュワート騎士に叙せられる ボブ・ディランノーベル賞送られる

今年一月にデヴィッド・ボウイが死んでから、それからプリンスも死にました。ロック界の大御所は今後五年間から十年間でバタバタ死んでいくんだろうなと思っていると、

 

ニュースの書き出しが「ロッド・スチュワートさんが・・・」と言うだけで、

ロッドも逝ったか!!と思ってしまいました。

ま、爵位の授与に関しては6月にすでに決まっていたのを私が知らんかっただけなんですが。

 

www.youtube.com

 

調べてみると、代表曲がけっこう各年代にばらけており、特別スランプの時期もないみたいで、デヴィッドボウイみたいな五年間で燃え尽きて、それ以降はいちおう続けていただけ、という人とは違いますけど、

逆に言うと、時代の先端に立ったことのない人、という感じもします。

まあ、わたし、武道館でライブ見たことあります。

71歳、もともと体強いんでしょう、それにドラッグやってなさそうですから、もしかするとまだまだ生きる、私よりも長生きするかもしれません。

 

 

それと比べると、ボブ・ディランって病院に救急搬送されたことがあり、あわや死にかけたこともある人ですから、

「あ、逝ったか」と普通は思います。

が、ノーベル賞受賞でした。

もっとも、十五年くらい前からノーベル賞候補に挙がっているって言われてましたから、受賞はそんなに不思議でない。

彼若い時不摂生してたはずですから、生きてるうちにノーベル賞を、という流れになったんでしょうか。

 

わたしは、

ボブディランの曲、60年代のものは大体知ってます。いろんな人がカバーしてそれで有名になった曲もいっぱいあります。ロッドスチュワートもアルバムごとに一曲カバーしてます。

70年代のものは、半分くらい聞きました。

80年代以降の曲はまるで知りません。

 

で、これをきっかけに、ネットでボブディランの代表曲って10年以内の間に集中していて、それ以降のキャリアは「以前はすごかった人で四十年、なんか日本でいうと現在の美輪明宏みたいな立ち位置」なのかな、と思って調べたんですけど

どうも、そんな感じです。

ノーベル文学賞って、作家に対して贈られるんですが、一応その対象作品みたいのがあると思ってたんですよ。川端康成なら「雪国」みたいな感じで。

ボブディランだったら、どうなるんだろう?アルバムが受賞対象になるのだろうか?

そしたらどの作品なのだろう?

『追憶のハイウェイ61』か『ブロンド・オン・ブロンド』しかないだろうな。でも、それって50年以上昔の作品よ。

74歳のじいさんに24歳の時の作品を対象にして、ノーベル賞授与ってのもきつい話です。

www.youtube.comhttps://www.youtube.com/watch?v=mYajHZ4QUVM

 

こうなんでしたら、

経歴のピークは10年ぐらいの間でもキャラのあまりにもの存在感に、その後何十年も業界に居場所が確保できてきて、人々から一目も二目も置かれ続けてきた人に、『美輪明宏賞』というのをあげるのが正しいやり方なのではないかという気がしてきました。

 

というか、ロックというかポップミュージックの存在自体が『美輪明宏賞』の対象であって、ボウイとかプリンスとかディランの個人的問題や責任ではなく、ロックやポップミュージック自体が燃え尽きて燃えカスになってるのに、いまだにそれなりに居心地のいい場所を用意されていて、斜陽凋落なのだけれど、代替品もないから存在感それなりに放ってる、

そんな気がしました。