『Future Pop』 について今更ながらに思うこと
もうすぐオリンピックも終わりです。二週間前の開会式は本当に残念な出来だったそうです。私は見てないので実のところ何とも言えないんですが、MIKIKO先生のプランが実現してたらよかったな、そんでPerfumeが登場してその様子を全世界の人たちが見てたらよかったのにと思う次第なのですが、
そんながっかり感を埋めるためにもPerfumeを見たりするんですが、
『Future Pop』
低評価レビュー多いですわ。
Perfumeの三人のアップもっとみたいらしいんですよね、皆様。
自分的には、ライブ見た後に円盤買って繰り返し見ると、ライブの記憶って円盤の映像に上書きされて消えていくので、ライブ見たときの感覚に近い映像作品の方が好ましいですわ。
三年前のライブなんですけど、今になって見直すといろいろ思うところがあります、特にぽしゃってしまったオリンピックの幻の開会式プランとの絡みからいろいろ思うんですが
Perfumeが芸を進化させていくってどういうことなのかってことですが、振り付けも演出もMIKIKO先生のもんじゃないですか、Perfumeって進化しようとするとMIKIKO先生のプロジェクト化してしまう、eleven play化してしまうということのようです。特に最初の30分はオリンピックの開幕式想定した実験が並んでいるように思われます。
最初の三十分がオリンピックのための試作品で、 そのあと20分以上漫談。
それから三十分がいつもより上品でこじんまりとした演目30分、それからPTA20分。
それから今まで通りのPerfumeショーと最後の挨拶で40分。
きれいに三部構成になっています。
森山未來って『モテキ』って映画でPerfumeと共演してましたが、
MIKIKO先生ともガッツリ仕事してました。
(音楽小山田圭吾ですって…、危ないっすね)
で、流出したIOCへのプレゼン資料によると、
森山未來のパフォーマスって『Let Me Know』の演出に近いものになるはずだったそうです。
二週間前の開会式では森山未來は暗黒舞踏みたいなパフォーマンスしたそうですけど、MIKIKO案では独鈷で温泉探り当てる風水師のような役割だったようです。
まあ、文春で公開されたIOCへのプレゼン資料は280ページのうちのわずか数ページ分なんで、実のところよくわかりません、あしからず。
二週間前の開会式の後からネット上では酷評の嵐が吹き荒れていたんですが、当初のMIKIKO案ではPerfumeが出るはずだった、そのほかにも芸能人がたくさんキャスティングされていたことが文春の記事でリークされると、
まぼろしのMIKIKO案に対するわくわく感がネット上では、すっかり失せてしまったようです。
Perfumeが出るっていっても、一国を象徴する芸人として、それこそロンドン大会のポールマッカートニーみたいに出てくるわけではなかったでしょう?『チョコレートディスコ』歌ったりはしなかったはずでしょう?
恐らくMIKIKO演出のパーツとして何かを演じるはずだったのでしょう?
で、何を演じるはずだったのかは、おそらく『Future Pop』の最初の30分の中に青写真があるのだろうと思います。
『Let Me Know』の演出は森山未來にあてられるはずだったので、それ以外のものが幻のPerfumeオリンピックパフォーマンスのひな型になっていたのだろうと思うのですが、自分的には 『Tiny Baby』っぽいものになっていたんじゃないかと思う次第です。