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二年前の夏にベビメタがイギリスのヘビメタのフェスに登場した時は、びっくりしたもんでした。

その時の驚きと比べると、今回のロンドンでの一万人コンサートや全英全米でのチャートの結果なんて、今更驚くべきことでも何でもないです。

だから割と醒めた目で、ベビメタの活躍ぶりを見てたんです。

 

というか、バニー・サンダースの今現在の世紀の番狂わせぶりと比べると、ベビメタの世界進出なんてもう全然想定内のレベルです。

 

わたくし、アメリカ民主党の予備選が始まるまでは、

「なんか泡沫候補者が変な主張して、意外に支持者が大勢いるらしい」という知識しか持っていませんでした。

バニー・サンダースのファンとしては遅すぎる新参者ですが、

youtubeで一回見たら、即ファンになり、それから、

彼の演説を毎晩youtubeで見るようになりました。

 

政治家の演説が盛り上がった歴史的記録というと

ヒトラーの記録映画が有名ですが、まあ、あれはプロパガンダとしてがちがちの演出はいってますんで、実のところは何とも言えません。

マーチン・ルーサー・キングの場合は、黒人の人権問題という私にとって直接関係のないことなのと、あんまりいい記録映像が見つからないので、今一つ。

ケネディの演説って、そこまでいいとも思いませんし、原稿読んでるだけですしね。

 

サンダースの一時間弱の演説は、上にあげた人たちの演説のように歴史として残っていくだろう気がします。このハードな日程の選挙戦で鍛えられたもので、もう完全にこれらの言葉が彼の血肉になっているようです。全く原稿を必要としていません。

 

大統領選挙候補者の予備選て、全米各州を半年間毎日演説しながら回るというハードなツアー日程なんですが、

サンダースやトランプは、アリーナクラスの会場を満員にする動員力。

しかし、演説する方としても聴衆の一人一人の顔があいまいにぼやける巨大会場よりも、こういう狭い会場の方がずっとやりやすそうです。

 

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ベビメタの海外ツアーって、スマホで撮影されてネットにアップロードされる。もしくは実況中継されるのですが、

バニー・サンダースの演説会もことごとく撮影されてアップロードされています。

この演説会の動画は主催者によって撮影され、編集されたもののようで、多少はドラマチックに仕立てられているのでしょうけれども、

今どきのロックコンサートってこんなに盛り上がらないぞ。

ローリングストーンズのライブに行っても昔を思い出して切なくなる老人ばかりだろうけれども、

バニー・サンダースの演説会には未来のことを考えるにつけなにかしないといけないと思う若者が主体。

 

テクノとアイドルの組み合わせ、ヘビメタとアイドルの組み合わせ、じゃあ次は何だろう?そんなことを考えていた時期が私にもありました。

次に来たのは、

政治とアイドルの組み合わせ、しかもアイドルはハゲの74歳。

これは完全に想定外でした。

 

おそらくこの会場に来ている聴衆は必ず事前にいくつかの動画をネット上で見て予習しているはずで、ブーイングや合いの手拍手のはいる間合いが、ものすごく的確です。

それゆえでしょうか、見ている私の感想はというと、「なんか、これ、演者と観客がともに作り上げるライブだよね、というかPerfumeのPTAの時間ぽい」というか、なんというか。

 

基本的に毎回同じことを喋るのですが、それでもツアーの途中で新曲が演目に加わるように新しい内容が演説に加わることもあります。

クリントン国務長官が金融業界から3000万円を講演料を受け取った。3000万円っていったいどんな素晴らしいことを喋ったんだ?そんなに素晴らしい内容だったら世界中に公表すべきじゃないか?きっと世界の難しい問題を一挙に解決するような叡智がシェイクスピア散文詩のように美しい言葉で語られてるのだろう?

ぜひともその内容は公表されるべきだ。

でも、彼女は『ほかの人たちが公表するなら自分も演説の原稿を公表するにやぶさかではない』と言う。

よろしい、私は自分がウオール・ストリートに対しての講演の原稿を公表することを約束しよう。さあ受け取れ、これがその内容だ」的なことを35分目で語るのですが、

 

この「新曲」受けてます。

 

バラクオバマの選挙活動も、今思い出すとPerfumeのPTAっぽかったのですが、

ネットが発達して今日のような形態になると、政治家の演説会の演説の内容って、事前に予習されてしまうので、

演説会は政治家の主張を聞く為の場というよりも、パフォーマンスの場にならざるを得ないというか、

今までもそうだったのでしょうけど、特に今回の予備選挙はその傾向が強いようです。

開き直ってパフォーマンスに徹しているのがトランプだとすると、

サンダースの場合はパフォーマンスなんだけどそこにわざとらしい嫌味な感じがないのが奇跡的。たぶん本人はパフォーマンスのつもりでやってるのではなく、一般国民の啓蒙活動としてやってるつもりなのでしょう。

 

ヒラリーの演説会ってあんまりアップロードされていません。

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娯楽としてヒラリーの演説動画見るような酔狂な変態もあまりいないとは思うのですが、

まあ、原稿それらしく読み上げるだけで、パフォーマーとしての資質はトランプやサンダースにはるかに劣ります。

さらには自分の経歴の闇の部分に蓋をして当たり障りないこと言うばかりですから、演説の中身のなさはトランプ以下。

聴衆のノリも韓流のサクラ風で熱狂とは程遠いもの。

 

ネット上の評判もひどいもんで、

「サンダースの演説は一時間物を二回繰り返して観れるけど、ヒラリーのは3分でもうおなか一杯」的なコメントばかり。

 

 

 

こちらはサンダースが登場したザ・レイト・ショー。

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まあ、ヴァラエティー番組で映える人物ではないわな。

 

同じ番組に数日後ベビメタが出演してびっくり。ハゲに関してはこっちのベーシストの方が一枚上手でした。

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 で、気が付いたんですが、バニー・サンダースのキャッチフレーズの「ポリティカル・レボリューション」とベビメタの「メタル・レジスタンス」って似てるよね。

字面が似てるという以上に、どちらも60年代のカウンタカルチャーが熱かった時代の復興を今の時代に合った形で行おうとしているのが似ているわけです。

それゆえに、サンダースにしてもベビメタにしても客層は老若入り混じったカオスになるわけです。

 

 

ついでに言うと、彼のキャッチコピー「Feel the Bern(火傷してみやがれ)」っての、ヘビメタっぽいよね。

 

それでは聞いてください、ディープ・パープルで『Burn』

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