『spring of life』 パフューム


Perfumeの新曲って、これよりいいですよね?

間奏が似てるんで、世界戦略上、狙ってきたなって感じがするんですが、Perfumeの方がはるかにいい曲ですわ。私の感想に過ぎませんが。


しかし、ビートルズって、ルックスどうなんですか?
Perfume以下でしょ?
そんで、四人はアイドルでしょ?


男も女も顔ってこの程度で十分なのかな、という気にさせられる。




私、昔から、変なダンスが好きなんですけれど、
このPVだと、ダンス、変なんですが、所詮、リズムに合わせて体を動かしているだけでしょ?

まず最初に曲ありき、で、それから曲に合わせてダンスがある。


それと比べると、Perfumeの場合は、曲ができたら、そこにもうひとつの旋律を作るみたいに振り付けを構成していく。
そんで、そのもうひとつの旋律であるところのダンスを、音楽にぶつける。

ダンスが曲に従属していないんですね。いわば、Perfumeってのは、楽器なんです。
それも、楽器屋さんに絶対売っていない特別に優れた音色の楽器。


人間の五感って、そんなに明確に区分けされてないんですよ。味覚なんて視覚や触覚と不可分ですし、聴覚だって視覚の干渉をものすごく大きく受けています。


だから、中田ヤスタカ氏の音楽の上でPerfumeの三人が踊ると、彼女たちの踊りが音楽をかき回しているように感じられるのですね。

普通は、今までの音楽では、
視覚刺激、ダンス、振り付けは、音楽に従属したものだったんですけど、
Perfumeの場合は、ポリリズム的というか対位法的に強烈な個性を発揮する動きだったんです。

だから、彼女たちが踊ると、もうひとつの楽器がものすごく濃い旋律を音楽の上に投げかけているように感じられる、少なくとも私にはそう感じられます。

彼女たちが踊りだすと、なんていうかな、
音楽が、踊り始めるんですね。
すごい妙なグルーヴ感が生じるんです。

実は、私たちの五感って、あんまり区別がはっきりしていなくて、
聴覚刺激と視覚刺激を同等に扱って、勝手に頭の中でシンフォニーを形成しているみたいです。
ベースとキーボードがハーモニーを形成するみたいに、ダンスの動きとエレクトロポップがハーモニー形成しているんですよ。



尤も、こんなことは、映画やっている人たちには、とっくの昔から当たり前だったんだろうけれども、

それでも、しかし、4分弱のポップミュージック、100回200回と繰り返えして聞かれるポップミュージックで、このように映像と音楽を融合させる「商品」が成り立つというのは、私にとって、ものすごい驚きでした。

そして、いまだに、ほとんど、誰も、この構造が分かっていないんですね。
どうして、Perfumeだけがこの奇跡的なことが可能なのかが。



振付の方が好きな映画、
私も、昔、渋谷で見ました、この映画。



『spring of life』で背中についているコード、
エヴァンゲリオン的なものに思われました?

私には、へその緒に見えました。

今までの居心地のいい日本というホームから、ろくなことの待っていない辛い海外へ出ていく、失敗しても構わないからとことんやるだけやってみる、そういうメッセージを、私は読み取ってしまいました。
Perfumeファンの皆様方は、どうでしょうか?

そして、そういうへその緒とか日本が子宮であるとか、そういうことは外国の人たちにとってはどうでもいいことなのですね。それ故に、このPVの印象は、まず、外国狙いで、手堅い、 私はそう感じました。

そして、第二印象は、世界進出への心意気を示したということなのでしょうか。


おっさん、じいさん世代にとっては、アメリカとイギリスのトップ10に日本人の曲が入るってのは、夢ですからね。
それこそ、サッカーワールドカップで日本代表が活躍するみたいなもんです。
Perfumeはそれ期待されてるんですよ。そして、多分、それやっちゃうんですよ。

彼女たちにそういう上昇志向がないと言っても、彼女たち周囲の人間って、みんなそれを望んでいるんですよ。マドンナよりもビルボードチャートの上に来ることを。