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『メトロポリス』 デストピア映画の古典の中の古典。
『スプリングオブライフ』って女型ロボットの誕生シーンを、この映画から頂いているんですが、
それ以外にも、Perfumeのデストピア系列のイメージのいくつかって、とっくの昔にこの映画の中で表現されています。
長い映画なんですが、3分から4分までを見てもらえるとわかるんですけど、
1 まず高層ビルが映る。高度な技術の代表であり、それは未来の象徴であるわけ。
2 それを実現するための技術は、工業力。ピストン、歯車、そして歯車それからまた歯車。
3 その工業力を維持するために、人間と機械の関係は主客逆転して、人は時計に管理され、とぼとぼ機械の前に並ぶだけ。
こういうイメージが巷に流布するデストピアのイメージなんですが、
大きな歯車 = 人間ではなく機械中心の社会
そういう風に解釈すると、
『コンピューター・シティ』の
「真実は〜」
一番星探すみたいに、指先で真実を見つけようとするのだけど、
「あるのかな〜」
その指が機械的な社会の歯車に巻き込まれて下がっていく。
ここの振り付けって、そういう意味だと、わたしは確信していて、
八割がたのPerfumeファンも、「私もそう思ってました」&「言われてみればそんな風に感じてたかも」で、同意してくれると私は思ってるんですが、
『コンピューターシティ』でいうところの 完璧な〜 って機械管理に関しての完璧であって、人間の居心地よさにかんする完璧とは違うわけです。