『メタ太郎』

ウルトラマンタロウってネーミングは、

桃太郎とか浦島太郎的な日本土俗のファンタジーの世界ににじり寄りたかったからゆえのものだそうです。

でもまあしかし、

ウルトラマンタロウが大人気になっていたら、後続作品はウルトラマンジロウか?とか、ウルトラマンテルオとかなんでもありやんか?とか思ったもんでした。

 

パフュームの振り付けってアニメからの流用が多々見られるのに対し、ベビメタって実写ものからの流用が多いように感じられます。

 

それは、それぞれの企画の中心人物の中田ヤスタカとコバメタルの年齢に由来するテイストの違いを、振り付け師がうまい具合に解釈しているのだと私は思います。

 

ベビーメタルは、二年前の新鮮な驚きをまだ続けていくことができるのかどうなのかが難しいポイントになっていますが、

もしかして、これやりすぎかも?的な荒れ球が『メタ太郎』

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この振り付け、ウルトラマンタロウの光線技入ってますよね。

 

でも、それ以上に思うたのは、

「これ、QUEENの『WE WILL ROCK YOU』のベビメタ版じゃね?」

 

WE WILL ROCK YOU』って、サッカー場の応援の様子を楽曲に仕立て上げたら、サッカーのみならずありとあらゆるスポーツのもりあげ曲として使われるようになって今日に至るのですが、

 

日本人なら、サッカーというよりも野球よね

というか、

野球の応援って百年の歴史があって、その応援の在り方が小学校とか中学校の応援合戦とかにも影響を与えていて、日本人の血肉化していて、それと比べると、いまだに日本のサッカーの応援のあり様って借り物的な紛い物的なものを自分は感じるのですが、

他の皆様どうでしょうか?

 

ベビメタの新しいアルバムの最後の曲って、英語と日本語が半々の歌詞で、QUEENの『手を取り合って』を私は思い起しました。

 

 

ヘビメタルって斜陽衰退ジャンルで、でもロック自体も斜陽衰退産業なんですが、

ヘビメタっていう狭いジャンルで目立っていても、成功の規模って限られているわけですから、もう少し一般受けしそうなQUEEN的な要素狙ってきたのかな?と私は思いました。

 

 

コバメタル的には、これって『WE WILL ROCK YOU』なのかもしれませんけど、

振付師的には、これって『コンピューター・シティ』のベビメタ版なのかもしれません、

数か所に通って振り付けのモチーフがありますけど、

 

ほらさ、パフュームの詞の物語にありがちな男の子と女の子の関係って、グダグダしてるだけで、結局どこにも行きつかなかったじゃないですか?

なんかそのグダグダ感が、海外進出に失敗したのと重なるように思われます。

『メタ太郎』って、強制的に変身させられて、戦わさせられて、そんで勝っちゃって、ヒーローになっちゃった。

そんな物語が、振り付けの中に込められているようです。

中田ヤスタカとコバメタルの個性の違いが大きく反映されているのだと思うのですが、

基本的に、パフュームって女の子向きでベビメタって男の子向きの世界観持ってるように思われます。