Perfume振り付けの語彙集  「ルームランナー」

舞台は空間的制限がありますから、走る事を表す場合、実は走ることが出来ない。


だから、一箇所で足踏みしたり、一定の範囲をぐるぐる回るような動作をするのですが、

そうすると、足踏みしているだけでどこにも行けない、事を表しているように見えてしまう。

『セラミック・ガール』


では、走って,その結果目的地に早く着くことを表現するにはどうしたらいいのでしょう?


答え、その一
『コンピューター・シティ』

決して走り出さない。

「ありふれたスピードを超えて」ですから、
本当に走り出すと、時速30キロ弱くらいに見えてしまいそうですから、ジリジリと機械的な動き。
そして、速度がありえないものに切り替わったことを示すように、首をくるっと一回転。

これ、わたし的には、サイボーグ009に見えてしまいます。
『毎回毎回、よそ様の画像を勝手に使わせていただいて申し訳ない』

アニメでも、加速装置使っているときは、すたすた足動かしていなかったはず。ただ何かが画面の中で切り替わるのですよ。
このPerfumeの場合だと、首を一回転させる動作ですか。

歌舞伎の見得を切るみたいなものに見えてしまったんですが、
歌舞伎の場合も、舞台上の何かに区切りをつけていたのでしょうか。



Dream Fighter
この歌詞には、「歩く」と「走る」の両方が出てきます。

「走る」の方の振付

ひじが曲がっているのが「走る」

「歩く」の方の振付

ひじが伸びているのが「歩く」

ちなみに、「旅する」にも「歩く」と同じ振りがあてられている。

この歌詞を振付の方から見てみると、
「走る」も「旅する」も「歩く」もほとんど同じ意味で、
前進」程度の意味で使われており

ライブのでかい舞台でこの曲を演じたとしても、「走る」とか「歩く」とか「旅する」に合わせて何メートルも移動したりしないことは、振付の構成にもよるのでしょうけれども、

目的地が限りなく遠いことを示唆しているように見えてしまう点が興味深い、と感じる今日この頃。