『ディスプレイ』
これグルんぐるんの勝負曲の一つだったはずですが、
面白いんですけれども、
それは最近のパフュームのレベルを考慮したうえでのことで、
『エッジ』の改訂版のようなパフォーマンスなんですが、
今までのパフュームって、機械的な世界に閉じ込められた生身の人間の脱出劇、がパフォーマンス主要なテーマだったような気がするのですが、
『ディスプレイ』では、生身の人間が機械の世界に同化していくだけの物語のように見えました。
『エッジ』の物語にオチがあるんですけど、『ディスプレイ』にはオチがないというか、物語りがないというか、詞が中途半端。
なんというか、松下電器のCMソングの枠を飛び出せていない、
おい、どうしたんだ? 氷結の時には、くだらないCMソングでもあんなに名曲連発できてたのに。
あ~ちゃんってほかの二人より手が短いので、
手踊り主体のパフュームが本気で動きの美しさを出そうとしたとき、
あ~ちゃんって足引っ張るんですが、
『ディスプレイ』のようなカクカクした動きの振り付けだと、あ~ちゃんの存在感が
ちゃんと見て取れます。
でもテクノロジー的には『エッジ』よりもはるかに優れているんですが、
『ディスプレイ』には物語もストーリーもオチもなくて、
ただのCMソングなんですよね。